老健の入所サービスとは

2021.10.14 介護情報

 介護施設で働きたいと考えている皆さんに、にいがた園・第二にいがた園が分類される介護老人保健施設についてご紹介します。

「老健(ろうけん)」って言うの?

 「介護老人保健施設」は、通称「老健(ろうけん)」と言います。同じく入所系サービスである「特別養護老人ホーム」は「特養(とくよう)」、老健が開設を許可されている居宅系サービスの「通所リハビリテーション」は「デイケア」などと、いくつかの略称があります。

 ※介護サービスの全体像を振り返りたい方は ⇒ 介護サービスの全体像

介護老人保健施設(老健)とは

 介護老人保健施設(老健)は、法律上、次のように定義されています。

介護保険法
第8条(抜粋)
「介護老人保健施設」とは、要介護者であって、主としてその心身の機能の維持回復を図り、居宅における生活を営むことができるようにするための支援が必要である者に対し、施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設

 

 この法律を噛み砕くと次のように定義されます。

 ○在宅支援・在宅復帰のための地域拠点となる施設
 ○リハビリテーションを提供する機能維持・回復の役割を担う施設

  (全国老人保健施設協会パンフレット こちら から)

 老健は基本的には、介護が必要になったご高齢者の方に入所していただき、介護や機能訓練(リハビリ)を行う施設です。一方で「在宅支援」とあるように、入所するだけでなく、ご自宅で生活することを前提に様々なサービスを提供する施設でもあります。

 例えば…
  ○数ヶ月間入所して、リハビリが終われば退所し、ご自宅に帰る「入所サービス」
  ○ご自宅で介護をしてくださるご家族が不在の日だけ、短期間だけ入所し、ご家族が戻ってきたらご自宅に帰る「短期入所療養介護」
  ○日中だけリハビリのために施設に通う「通所リハビリテーション」
  ○施設の職員から自宅に来てもらい、リハビリを受ける「訪問リハビリテーション」

 など、様々なサービスがあります。

 

老健で提供されるサービスとは

 老健では、利用者様の自立面をバックアップするため、すべての日常のお世話をするわけではありません。年齢を重ねるごとにお身体が弱っていく中で、利用者様の「今できること」を少しでも多くしてあげたいと考えながらサービスを提供します。

 利用者様がご自分でできることなのに職員が勝手に何でもお世話をするのではなく、できないことだけに手を差し伸べるようなサービスを行います。また、今できないことでも、「こうすればできるのではないか」という視点から様々な職種の職員が協力し、工夫しながらサービスを提供します。

 大きく分けられる2種類のリハビリテーション

生活期の
リハビリテーション

入浴・食事・トイレなど生活におけるすべての動作を、職員は時には手を出さずに利用者様を見守ったり、時には手助けしたりしながら、少しずつ増やしていきます。
専門職による
リハビリテーション
専門的な知識や技術を持った職員による様々なリハビリプログラムを行います。
・認知症短期集中リハビリテーション
・短期集中リハビリテーション

 

求職者の皆様へ

 介護サービスの略称を覚えておくだけで、見学や面接時のコミュニケーションが円滑に進みます。ぜひ覚えてみてください。ご不明な点等がありましたら、採用担当者が丁寧にご説明いたします。お気軽にご相談ください。

【参考文献】
老健施設とは(公益社団法人全国老人保健施設協会)

※全国老人保健施設協会(全老健)は全国の老健が加盟する協会です。当法人老健(にいがた園・第二にいがた園)も加盟しています。